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  • 執筆者の写真Nier Katze

世界が終わりそうだったころのはなし

わたくしはもういい年のおっさんなので、いわゆる1990年代に中学・高校・大学をすごしていました。


当時、なぜか世にはやっているのがいわゆる終末論の本で、1997年に世界は滅びる!とかそういうたぐいの本が出回っていました。いわゆる漫画本でもそういうものが多く、なんとなくみんな「ひょっとして世界おわるのかな」みたいな謎の不安感があった気がします。


さてここでちょっと話が変わるのですが、いまだに当時からわたしくが愛読している雑誌に「ムー」という雑誌があります。


ご存じのかたもいらっしゃるかと思いますが、よくもまあ毎号毎号飽きないなあというレベルで予言だのUFOだのお化けだのの話をかき集めた雑誌で、当時は大変人気がありました。


わたくしも例にもれず、中学生のときは結構信じ、高校で半ば疑い、大学では完全にネタとして楽しみつつ、今でも楽しく愛読させていただいております。


このムーっていう雑誌、読者コーナーがありまして、いわゆるちょっと電波な投稿がものすごいおもしろかったのです。


いまみたいに携帯だのLINEだのがあった時代ではなくネットもろくになかった時代です。ここで仲間をみつけてなにをやるか。文通です。


だいたいこういう投稿があります。


「第3次月大戦・聖〇〇というキーワードに覚えがある方。私は前世の名前が〇〇です。連絡ください」


みたいなやつ・・・・。


これはあからさまに当時人気のあった某漫画(大変おもしろいのでお勧めしますが、「僕の地球を守って」という少女漫画ですね)からの影響でしょうね。


プライバシーとかそういうのをあんまり気にしていた時代でもなく、ストーカーなどの犯罪もあまり露出していなかった頃ですので、投稿に直接返事できてたんですね。書いてある私書箱やら、住所やらに手紙を送って。


もちろんそんな電波な投稿に手紙を送るようなチャレンジャーな学生ではありませんでしたので、わたくしは「これマジかな・・・いやタダの影響されやすい痛い人だろうな」くらいにしか思っていませんでした。


ただなんとなく、このあたりの空気感は大変好きでした。


「なんかそろそろ世界が終わるんだ」


みたいなやつです。キリスト教では世界の終わりについて書かれた黙示録という一節が聖書にありますが、あんなかんじにラッパが吹かれて天使が下りてきて世界中で戦いが起こって・・・・みたいなのをたぶん当時の若い子はぼんやり夢想してたんじゃないですかね。


わたくしが単にあほだっただけかもしれませんけど!


でも、阪神大震災、オウム真理教による地下鉄サリンテロなんかも起きて、あからさまにやばそうな雰囲気があったのです。世界がこのまま終わるんじゃないか・・・みたいな。


ゲームなんかでもおおいでしょ。そういうの。


FF14でも(やっと14の話・・・)なんかそういう空気感がぼんやりあると思うんですよね。

新生するときの第7霊災もそうですし、来るべき災厄を・・・みたいな展開って、われわれみたいな人間にはなんかこうじわーっと来るものがあります。


いまだ結構な年になっても、なんとなく終末とか予言とか聞いてしまうと「世界が終わりそうだったころ」のことをぼんやりと思い出したりします。

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